ひとりになることから、はじまる

旅を想う。


見知らぬ土地へゆき、その土地の風を感じ、においを感じ、色彩を感じる。

その土地のものを味わい、暮らしをながめる。

そこに生きる人と言葉を交わし、思いを感じる。

旅人と、あいさつを交わし、おなじ風に、吹かれてみる。

地元のお風呂屋さんをさがし、湯につかる。

はじめて泊る場所で、ひとりで寝て、早起きして、つぎの土地へ。

あふれる自由への歓びと、そのうらはらのさびしさや不安と、ないまぜになって、じぶんひとりになる。


ひとりになることから、はじまる。