わたしだけじゃない

相続の手続きまた失敗した。郵便局で住所変更が必要と言われたので、用紙に記入して、窓口の受付番号をきれいで優しいお姉さんの誘導でもらって、窓口に用紙を提出したら、印鑑が無いと言われた。それじゃ今日できませんと幽霊のように無感情に言って、わたし立ち去った。前回は怒りを感じたが、今回は冷たい、最悪な感じ。自分がこういう手続き苦手だし準備する時間も無いし、もう最悪な気持ちで。空を見た。澄んでいてよかった。昨日のこと。東京の空は高いビル低いビルに切り取られて、多角形だ。360度。どうやったら描けるかな。パラボラアンテナの切り取る部分だけが、曲線だ。東京は空までカクカクして厳しい。

父を亡くし、親族の調整をし、相続の手続きを取りまとめ、手続きをする。仕事もある。勉強もある。自分の人生を歩みたい。できれば自分らしく。楽しいこともしたい。ぜいたくだ。わたしはぜいたくだ。わかっている。でも、なんでうちの母がこれやらなかったんだ。それか、父があの韓国人の恋人と結婚していれば。わたしもっと自分のこと集中できたのに。なんで他のきょうだいはちゃらんぽらんだったり、お金のことで信頼できないんだ。一部の、たぶん一部の、最悪のわたしが、ブーブー言う。ちょっと忙しすぎて、疲れてる。pmsだろうか。サチってる。冷静にならなきゃ。落ち着かなきゃ。神経が参ってる。

わたしがこれを開示するのは、おなじような状態に置かれた人にあなただけじゃないよ、わたしもそうだったよ、と言いたいから。

いろいろと辛いし、夢みたい。嘘みたい。空が嘘みたいにきれいで、飛べそう。