「整体から見る気と身体」

「整体から見る気と身体」片山洋次郎 筑摩書房

整体から見る気と身体 (ちくま文庫)

整体から見る気と身体 (ちくま文庫)

生理痛やPMS月経前症候群)で苦しむ女性は多いでしょう。現代社会、特にストレスの多い日本には広く普及している病かもしれません。わたしも、時により重い軽いの波はありますが、痛みに悩む女性のひとりです。

今月の生理痛も、がんばって働いてしまったからか、しんどかった・・・。
がんばったときほど、しんどい。
楽しみにしていたBBQも、欠席してしまった。

生理になると、ココロもカラダもヘビーになりがち。
少しのことで落ち込んだり、いやなことを思い出して、泣いたりする。
これがいちばん、いやだ。
生理だから仕方がない、これは本来の自分ではない、と自分に言い聞かせる。
Smashing Pumpkins 聴きながら、「不思議な少年」を読んで寝た。(「働きマン」は途中で読むのが辛くなった)

カラダは、全体的に硬く重くなる。何もしたくなくなるから、食事も外食で。
(外食産業は、このためにある!と言い聞かせながら・・・)

職場の男性には、しんどさを言えないことが、また辛い。
事務の女性にはしんどいと言えたので、かなり気分がラクになった。

そんなこんなで、生理を乗り切るわけですが、何度経験しても、いい方法を思いつかない。
そこで、上述の本を読み返している。
この本は、ゆっくりていねいに読むのがよい。要点をつかもうとして速く読んでも、誤読をする。

本の中の、今回読みなおしてみてあらためて大切だと思った文章を以下に抜粋しよう。

「病気は治すものではなくて、治るものである、経過するものである」
「経過することによって、体をただ治すんじゃなくて、より元気にする」

「普通他の健康法には絶対的なモデルがあって、骨が曲がっていちゃいけないとか、絶対に偏っていてはいけないとか、理想像みたいなのがあって、それに近づけるんだという発想がありますが、それがこの体癖の発想はかなり違っていて、その人が本来持っているものだったらそれでいいじゃないかという考え方なんです。」

「生理的不完全さを生きる」

「存在(生命・モノ)というのは気の海の中の一つの「文様」であると考えてよい。」

これを読んでわたしが感じた安ど感は、生理をはじめカラダの不調はおかしいことでも悪いことでもない、と思えたことだ。
とかく、現代は社会の波に乗れないことをおかしなことや悪いこととして排除してしまうような気がする。
支配的な大多数の作る「メインストリーム」に乗れないことを、恐れず恥じず、「もうひとつの存在」として、本来自分のもっている姿のまま、ぼちぼち生活していこう。