さくらんぼ

さくらんぼを食べている。

いつもの夏は、高くてあまり手が出ない。
でも、今年の夏は、こころもち安い。

震災の影響らしい。


ひさしぶりに、関西にいる大学時代の友人から、電話があった。
元気にしているらしい。

フランスに住むフランス人の友人からも、メールがあった。
いそがしくしているらしい。

日曜日、いいね。
世界中あちこちの友人から、おひさしぶりの連絡が来た。

ネットや電話で簡単に連絡がとれる、いい時代だ。


大学は男性の割合が多い大学だったので、わたしが大学以降知り合った友人は、異性が割合多い。
友情に性別は、どうでもいいというか、相手がどんな趣味嗜好をもっている人でも、なにかしら気が合うと、関係性が続いている。
わたしは、自分の社交性は標準以下で、人付き合いに熱心ではない、と思う。

昨日、上野千鶴子教授の最終講義で、上野先生が、
「わたしの半世紀以上の友人です」
と、恩人の男性を紹介された。

なんかいいな、と思った。
知り合った人とは、そんな長い関係でありたい。

愛すべきわたしの異性の友人たちは、なぜか、恋愛対象とする特定の異性をもたない人が多い。
モテそうなのに、と、いつも思う。
彼らは、おしなべて、性格に激しい一面があまりない。
一方、わたしには、彼らと比べて相対的に、それがある。
だから、友情が続くのかなぁ、と思う。

たいていの人は、特定の異性を恋愛対象として付き合い始めると、他の異性の友人との付き合いはないがしろにしてしまう。

それは、むなしいきがする。


山形産の、パック入りのさくらんぼは、一対になっているものなどなく、
1粒ずつに柄(え)がついていた。

なにが、「あなたとあたし さくらんぼ」だ。